RELEASE
Major 1st Album
目を閉じても残る赤
2026.6.24 On Sale
オーバードライブ
2026.6.3 先行配信スタート!
- 初回限定盤 (CD+Blu-ray)
- 三方背BOX仕様 /
『時代』フリーライブフォト&
制作小噺ブックレット
PCCA-06481/6,000円+税
- 通常盤 (CD Only)
- PCCA-06482/3,000円+税
CD収録内容
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01. その未来(TVアニメ『ONE PIECE』エンディング主題歌)
02. 七月七日通り
03. 波の中の一粒
04. Beyond the Sea, Above the Lights
05. My Hummingbird
06. ハロー
07. 東京
08. ブリキの翼
09. オーバードライブ(2026.6.03 先行配信)
10. 網膜の奥、ハートの側
11. Fire
Blu-ray収録内容
- ・時速36km presents "hyper (un)usual"(2025.12.14) 渋谷CLUB QUATTRO
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01. Around i
02. tiny spark
03. 銀河鉄道の夜明け
04. 動物的な暮らし
05. 新式弐型
06. デイドランカー
07. かげろう
08. 真面
09. 素晴らしい日々
10. 優しい歌
11. スーパースター
12. スーパーソニック
13. アトム
14. シャイニング
15. Stand in Life
16. Happy
17. 七月七日通り
18. ハロー
19. Gazer
20. Around you
21. ゴースト
22. 夢を見ている - ・時速36km presents 『時代』フリーライブ Behind the Scene
早期予約特典
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全国CDショップ共通特典 仲川慎之介
弾き語りCD 「赤」 - 期間:4/24(金)〜5/20(水)23:59まで
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01. リーク
02. 死ななきゃ日々は続く
03. 素晴らしい日々
04. cakewalk
05. ココ(未発表曲)
06. ゴースト
07. その未来
- ※一部取り扱いのない店舗がございます。ご予約・ご購入の際には、特典の有無をご確認ください。
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『目を閉じても残る赤』
全曲解説
音楽と人 竹内陽香
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01. その未来
TVアニメ『ONE PIECE』ED主題歌として書き下ろされた曲。バンドとしては初のアニメタイアップかつ、メジャーデビューシングルの表題曲でもある。時速36kmの代名詞ともいえる疾走感あふれるギターロックで、奇を衒わないまっすぐな純粋さが眩しい。憧れも夢も不安も期待もすべてを巻き込んで、上昇気流のような高鳴りへと変えていく伸びやかなサビが開放感をもたらしている。そして、どれだけ今が上向きな状況でも〈逆風に乗っかって〉と唄うところに、彼らの根っこにあるメンタリティが表れているようだ。
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02. 七月七日通り
2018年の7月7日に発表された、時速36kmの代表曲のひとつを再録。このアルバムに低通するテーマと、この曲の歌詞がリンクしたことで選曲されたのだろうか。オリジナルと聴き比べると、8年前よりも歌や演奏が圧倒的に強靭になったことがよくわかる。不格好でもとりあえず走り出したのがあの頃だとすれば、どうすれば全速力を出せるか、その答えを4人で探してきた道のりがここまでで、その結果がこの曲に詰まっている。粗々しさは削ぎ落とされたが、この曲が内包する衝動や焦燥のようなものは今なお健在。何者にもなれてない無力さと、だからこそ、どこへでも行けるというささやかな期待が漂う。
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03. 波の中の一粒
爆音のバンドサウンドやライヴハウスでの衝動的なパフォーマンスは彼らの持ち味だが、歌心あるメロディセンスのよさも忘れてはいけない。8分の6拍子の流れるようなリズムパターンは波を意識したものか、その中で人との奇跡的な出会いが美しく繊細に描かれている。時速36kmは決して器用ではないが、純粋で飾らないバンドだ。そのままの自分たちでここまで来られたのは、この曲で唄われる、笑わず疑わずに信じてくれた〈君〉の存在があったからなんだろう。メジャーデビューまでを支えてくれたファン、これから新しく出会うリスナーへ向けたメッセージのようにも聴こえる。
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04. Beyond the Sea, Above the Lights
今回のアルバムの中でもっとも挑戦的なアプローチの一曲。歪んだギターや筋張って声を枯らしながら唄うのは封印し、できるだけ音色を削ぎ落としたトラックと気怠く脱力感あるラップでフロウするナンバー。仲川の歌も肩の力が抜けていて、ベッドルームミュージック的なミニマルさが新鮮。ここまで遊び心を含んだ楽曲を収録できるのは、今バンドがとても充実しているからに違いない。
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05.My Hummingbird
この曲に出てくる15歳の頃、制作をした仲川は学校でいじめを受けていた。そんな自分をごまかすように大勢の前ではヘラヘラとやり過ごし、トイレに籠ってロックバンドを聴いては”本当の自分はここにいる”ということを実感していた。大人になった今、あの頃の自分を迎えに行くような一曲。あの頃とは少し変わってしまった自分を受け入れながら、これからも彼は今の自分らしく歌を唄い続けていくのだろう。煌めくようなギターの音色が印象的で、切なくも爽やかな後味が残る。
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06. ハロー
『ONE PIECE』の作者・尾田栄一郎氏が好きな“今ハマってるもの”として名前を挙げ、尾田氏が描いた初期短編『MONSTERS』のボイスコミックのED曲に採用されたこともある、時速36kmとONE PIECEを繋ぐ、きっかけとなった曲。制作はオギノテツ(ベース)。至極シンプルなギターロックに鬱屈や満たされない思いがエモーショナルに乗っかり、ダイレクトに聴き手の心を揺さぶってくる。〈他の誰かに理解されないことが嬉しかった〉という当時の誇りと強がりは、多くの人からこの楽曲が愛される現在を引き寄せた。その事実にぐっとくる。
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07. 東京
オギノテツによる制作曲。走り去っていく電車の走行音から始まり、繊細なピアノの音色と儚げな仲川の歌声がそれを引き継ぎ、ギターとベースとドラムが混ざり、コーラスも加わって、どんどん壮大さを増していく。ただ、唄われているのは猥雑で混沌とした東京という街での無気力や所在のなさだ。オギノの曲は生きる意味を問うものが多いが、この曲もそう。〈ひしゃげたガードレール〉〈ノイキャンを貫通するモスキート音〉というワードで居心地の悪さを表現しているところが秀逸。なんでもあるが何も手に入らない。命を投げ出す勇気もない。だからこそ無性に悲しくなる。そこがリアルで胸を打つ。生に悶え苦しむ歌の裏でかき鳴らされる歪んだギターが心をかきむしり、感情が押し寄せ渦を巻く7分28秒の大作。
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08. ブリキの翼
アルバム制作の後半に仲川が追加で作ってきたという、2分にも満たない、アコースティックギターでの弾き語りナンバー。「東京」のラストと繋がるように、かすかに踏切の音が鳴っている。どれだけ心が沈んで苦しくとも朝は無常にもやってきて生活は続いていく。アルバムはここから終盤へ向かっていくが、オギノ曲を仲川が作ったインタールードで繋ぐこの構成は、コンポーザーがバンドに2人いること、そして仲川が自身のエゴだけを主張するフロントマンではないこと、そういった時速36kmの在り方を強く示しているように感じる。
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09. オーバードライブ
こちらもオギノが制作した、すべての楽器が全力疾走で駆け抜けていくアグレッシヴなギターロック。それぞれの楽器が絡み合ってバンドの一体感を高めていく。そして、ギターソロ、ドラム、ベースがフィーチャーされるパートから、徐々にグルーヴを高めていき、すべての音が一瞬なくなったところで仲川が唄う〈この時代はもう君らのものだから〉に心が震える。〈ブリキの翼ならあげられるよ〉とは、本物ではなくても、自分なりの生き方を見つけられたということなのだろうか。「東京」で〈愛することはやめたんだ〉と唄い、信じることを諦めていたが、この曲では〈誰かを愛して愛されること/何かを信じて祈られること/どれかをあげて繋げてくこと/思っていたよりも悪くないか〉と希望を見出している。
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10. 網膜の奥、ハートの側
バンドの歌であり、人生の歌。ポエトリーリーディングを交えて膨大な言葉を費やしながら転がっていくのだが、ドラムの細かなリズムが推進力となって、サビで一気に突き抜けたあと、さらにコロコロと場面転換していき、一筋縄ではいかない構成が終始展開される。ハードロックをルーツに持つ石井の歪んだギターが随所で効いている。人間という生き物はどんどん物事を忘れていく。時間の経過とともに痛みも喜びも淘汰され、あの頃とは違う自分がそこに存在するが、覚えていたいわけでもないのに忘れられないこともある。自分を縛る呪い、勘違いさせてくれた魔法、瞼の裏から離れないそれらが、良くも悪くも自分を生かしていくんだろう。誰かが決めた幸せを求めるでもなく、みんなで同じ景色を見るでもなく、瞼の裏=ひとりで目をつぶった時に見えるものを描くところに、時速36kmのスタンスが滲む。アルバムタイトルはこの曲の歌詞からの引用。
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11. Fire
「網膜の奥、ハートの側」の余韻が残る中、アルバムはこの曲でラストを迎える。アコースティックギターと歪んだギターのそれぞれ異なる音色が、〈ほんとうの幸いはお前の中にだけ/ほんとうの幸いは俺の中にだけ〉という歌詞に呼応するように、寄り添って響き合う。広い世界の中、ひとりひとりの中に小さな炎が宿っていて、それを抱えて人はひとりで生きていく。そうやって自分と同じような人がいると感じられることが希望になる。ありきたりな生活にかすかな光を見せてくれるのが時速36kmというバンドで、それを最後にしっかりと刻んでいる。「網膜の奥、ハートの側」にもこの曲にも、仲川の宮沢賢治愛が垣間見えるのもいい。